[T-1] 2025.2.12 Wed. 11:00~
ついあそんじゃうデザイン
プロダクトデザイナー
深澤 直人 Naoto Fukasawa
PROFILE
人の想いを可視化する静かで力のあるデザインに定評があり、国際的な企業のデザインを多数手がける。日常生活用品や電子精密機器から家具、インテリア、モビリティ、建築に至るまで手がけるデザインの領域は幅広く多岐に渡る。デザインのみならず、その思想や表現などには国や領域を超えて高い評価を得ている。英国王室芸術協会の称号を授与されるなど受賞歴多数。2018年、「イサム・ノグチ賞」を受賞。多摩美術大学教授。日本民藝館館長。2022年、一般財団法人 THE DESIGN SCIENCE FOUNDATION 設立。
~こんな方におすすめ~
・あそびたくなるデザインに興味がある方
・あそび環境でデザイナーが大切にしていることを知りたい方
〜こんな取り組みをされています〜
OMOCHI、BANRIなど あそんじゃう遊具シリーズをデザイン
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深澤直人氏とジャクエツは、これまでに11種類の製品を共同開発してきました。それらには、OMOCHI、BANRI、TAWARAなどユニークな名前がつけられ、シンプルでまるでアートオブジェのような美しい見た目をしていますが、子どもたちから見ると、ついつい駆け寄って遊びたくなる要素が詰まっています。深澤氏はこれらのデザインを単に遊具ではなく、思わず「あそんじゃうもの」といい、その領域も遊具だけでなく、椅子や机のデザインなど、暮らしを取り巻くものへと広がっています。 |
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「アフォーダンス」とは、物や環境がもつ、私たちの行為を誘発する特性を言います。例えば、ちょうど良い高さの台は、そこに腰掛ける行為をアフォード(提供)し、手になじむ取っ手の形はそこを掴む行為を誘発します。深澤氏のデザインは、見るだけで「触ってみたくなる」「使ってみたくなる」という感覚を呼び起こします。これは、細部まで素材や形状にこだわり、五感で感じる心地よさを追求しているからです。遊具開発の際には、生態心理学者の佐々木正人氏とも共同研究を行い、深澤氏のデザインにどんなアフォーダンスが潜んでいるのか、調査も行われました。 |
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深澤氏のデザインには「シンプルさ」「機能美」「環境との調和」の3つの要素が融合した、公共の美意識が読み取れます。子どもたちだけでなく、多様な世代が集う公共の空間にもなじみ、彩りを添えることで、周囲の環境全体を豊かにし、多くの人々に心地よさを提供するものとなっています。 |
TAWARA,HOUSE
OMOCHI
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