[T-3] 2025.2.12 Wed. 15:00~
あそびを通じて豊かな社会をつくる
早稲田大学スポーツ科学学術院 教授
広瀬 統一 Norikazu Hirose
PROFILE
早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。スポーツ科学者、アスレティックトレーナー。スポーツや遊びにおける動きの協調や、人と人との協調のありように関心を寄せ、効果的なコンディショニングの研究・開発に繋げている。これまでにJリーグユースアカデミーやなでしこジャパンなど、トップアスリートのサポートに従事。これらの知見をもとに、さまざまな特性をもった子どもや大人への運動プログラム開発や指導も行っている。「スポーツ科学を通じてすべての子どもの幸せに貢献する」をミッションに掲げて活動している。
~こんな方におすすめ~
・非認知能力を育む教育・保育を実践していきたい方
・スポーツやあそびを通じた最先端のプログラムに関心がある方
〜こんな取り組みや研究をされています〜
スポーツ科学を通して、ネットワーク(人々の関係性やつながり)を創出
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サッカーでは、3人の関わり合いがチームパフォーマンス向上に影響を与えることが明らかになっています。あそびの場では子ども同士のつながりであるネットワークがどのように作用しているのか。子どもたちに活動量計をつけ、加速データを用いて「3人のつながり」を可視化・定量化する調査研究を行っています。異年齢保育と年齢別保育といった保育環境の違いによって生じるネットワークの変化など、現在様々な分析を進めています。 |
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世界で活躍する多くのトップアスリートは、特定のスポーツに特化するまでに、様々なスポーツに取り組んでいました。総合キッズスポーツスクール“biimasports”では、7種目以上のスポーツを総合的に実施することで、運動が苦手な子も得意な子も、楽しみながら基礎運動能力を培っています。また、変化の大きい社会では、学力などの認知能力ではなく、「やり抜く力」「創造性」「コミュニケーション能力」などの非認知能力が重要で、幼少期の体験が大きな影響を与える能力だと言われています。「総合スポーツ」と「非認知能力」が融合した教育プログラムで、21世紀に活躍する人材を育成されています。 |
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発達障がい児は、姿勢の調整や全身を協調した動きに関する課題を抱えていることがあります。そういった子どもたちの課題を解消し、さらには生活の質の向上へも貢献するために、スポーツ科学の視点に立った運動療育プログラム「Be-Wellプログラム」を開発されました。「遊びの工夫で、笑顔が増える」をコンセプトに、あそびを通して楽しく運動しているうちに運動能力が向上するプログラムを提供しています。障がいの有無に関わらず、「できた!」という成功体験が子どもたちの自己肯定感を高め、ウェルビーイングの向上にもつながっています。 |
〜チケット購入〜
イベント参加にはトークショー有料チケットのお申し込みとは別に、ご来場登録も必要です。